PEN Osaka6月度勉強会 中3生の通塾率について
- Web Master
- 6月21日
- 読了時間: 4分
先日、6月12日はPEN Osaka(大阪府民間教育ネットワーク)
の定例勉強会でした。
おなじみのメンバーで、ここでしか話せないことを中心に
情報交換や議論をしていましたが、
やはり、今回もAIについての話が中心でした。
さて、今回はここのブログで、
大阪府に住んでいる中3生の通塾率について書いてみたいと思います。
以下が大阪府の中3生の通塾率です。
資料は、文科省による「全国学力・学習状況調査」
「学校基本調査」で割合で差出された数値を
コンサルタントの先生が中3生人口を掛け合わせて
通塾者数を数値で出したものです。
通塾率はどのように計っているかというと、
上記の学習状況調査のアンケートで、
質問:「学習塾(家庭教師の先生に教わっている場合も含みます。)で
勉強をしていますか。」
選択肢
① 学習塾に通っていない
②学校の勉強より進んだ内容や、難しい内容を勉強している(進学塾・受験対策など)
③学校の勉強でよく分からなかった内容を勉強している(補習塾・復習など)
④学校の勉強より進んだ内容や難しい内容の勉強も、学校の勉強でよく分からなかった内容の勉強も、どちらもしている
この回答のうち、
①通っていない」と答えた生徒以外の割合
(=②、③、④のいずれかを選んだ生徒の合計%)が、
資料にある「通塾率」の正体です。
区分 | 年度 | 中3生徒数(計) | 通塾率 | 通塾者数 | 10年度比 (増減率) |
公立 | 2010 | 72,833人 | 72.5% | 52,804人 | - |
2025 | 65,295人 | 64.4% | 42,050人 | 20.4% 減 | |
私立 | 2010 | 8,086人 | 47.3% | 3,825人 | - |
2025 | 7,273人 | 47.5% | 3,455人 | 9.7% 減 | |
公・私計 | 2010 | 80,919人 | - | 56,629人 | - |
2025 | 72,568人 | - | 45,505人 | 19.6% 減 |
ちなみに私立中学校の通塾率は、
全国平均のみ、47.5%と数値が出ており、
正確な割合がでてきません。ですから、
中3生の人数に単純に0.45をかけさせてもらいました。
これは地方によっては私立中学校がほぼ無く、
統計の信用性やプライバシーの観点から
一律公表が難しいためです。
大阪府の表をご覧いただければ、
公立中学校の3年生の通塾率が大幅に下がり、
2010年度を100%とした場合、
塾に通っている生徒は2割減っていることになります。
加盟塾のKGCの塾長がさらに詳しいランキングなどの記事を
こちらに書かれています。↓
どの塾でも心当たりがあるらしく、特に
中3生で売り上げの多くを依存している
大手進学塾は非常に厳しい状況に置かれています。
とある塾では、
第一ゼミナールの富田林中学校対策コースにお通いの
保護者の方が、転塾の相談に来られたそうですが、
月謝の高額さに驚愕されたそうです。
その塾は個別指導の塾で、第一ゼミは集団指導ですが、
第一ゼミの方が1.3倍高かったそうです。
つまり客単価を上げて、生徒数が減っても
利益率が高くなるようにしているということです。
第一ゼミナールは公開されている決算、IR資料によると
2013年度には233校あった校舎が
2025年~2026年現在は189拠点となっています。
しかもこの189拠点には
2019年:株式会社佑学社を子会社化
2020年:株式会社京大ゼミナール久保塾を子会社化
2021年:株式会社学習受験社(ガゼット)を子会社化
2022年:株式会社Blue Sky FC(個別指導まなび)を子会社化
という具合に、買収した塾の教室も含まれます。
ちなみに「個別指導まなび」だけで30教室あります。
集団指導でも個別指導以上に月謝を高くしないと
経営が成り立たないわけですね。
PEN Osaka(大阪府民間教育ネットワーク)
の加盟塾は指導に特色のある塾が多く、
例えば、め塾でしたら茨木高校合格専門コースがあったり、
戸倉塾でしたら、ASD,LD,ADHDの生徒に対する学習支援をしていたり、
サンシャイン・キッズは幼児英会話専門指導など、
大手進学塾の土俵に乗らないポジショニングをしているため、
この表の通塾率が塾を直撃することはあまりないのですが
少子化を上回るスピードで、通塾率が低下していることを
実は多くの塾が気づかないまま詰んでいくのかもしれません。
今回の参加塾は以下です。





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