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大阪府公立高校「3年連続定員割れ」ルールの光と影 ― 懐風館・長野北から見る再編の真実

  • Web Master
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分
大阪府公立高校「3年連続定員割れ」
大阪府公立高校「3年連続定員割れ」

大阪府の教育現場に「競争原理」が導入されてから10余年。

2012年に制定された「大阪府立学校条例」の改正により、

3年連続で定員に満たない高校は容赦なく

統廃合の対象となるルールが確立されました。


この政策により、かつて統合によって生まれた

「懐風館」や「かわち野」までもが、

わずか20年足らずで募集停止に追い込まれるという

異常事態が起きています。


【加速する統廃合の履歴】

かつて天王寺商業・市岡商業・東商業が統合して

「大阪ビジネスフロンティア」が誕生した際、

それは「都市型実業高校の進化」と好意的に受け止められました。

しかし、近年の動きは「進化」よりも「削減」の色合いが濃くなっています。


2021年:長野北が長野へ機能統合(事実上の閉校)

2026年:平野、かわち野、美原が募集停止

2027年:生野工業が募集停止

2029年:懐風館(羽曳野市)が閉校予定


【私学無償化とのねじれ】

府が進める「私立高校完全無償化」は、

公立経営の固定費を削減し、私学への補助金へと予算をシフトさせる

「教育の外注化」とも言えます。

行政コストを抑える点では合理的ですが、

現場では歪みが生じています。

公立は数字一つで機械的に切られる一方で、

経営難や教員の質に課題がある私立が、無償化による生徒流入で

「ゾンビ」のように延命するケースも散見されます。


「公立が消え、市内に高校が一つもない自治体」が生まれる中、

私たちはこの効率優先の教育改革をどう評価すべきなのか。

数字の裏にある「教育の質」を置き去りにしたまま、

再編の波は止まりそうにありません。


ということで、これまで統廃合されてきた高校と、

これからそうなる高校を表形式でまとめてみました。


年代(募集停止)

対象となった主な高校

統合先・再編後の姿

備考

2004年

盾津、加納

かわち野

2024年にかわち野も募集停止決定

2005年

住之江

咲洲

2016年に募集停止(廃校)

2008年

池島、清友

みどり清朋


2009年

茨木東、鳥飼

北摂つばさ


2009年

西浦、羽曳野

懐風館

2027年に懐風館も募集停止決定

2012年

天王寺商業、市岡商業、東商業

大阪ビジネスフロンティア

市立商業3校の統合

2018年

咲洲

(廃校)

府内初の条例による単独廃校

2019年

西淀川

淀川清流

北淀との統合

2020年

北淀

淀川清流

西淀川との統合

2020年

泉尾、大正

大正白稜

2026年に大正白稜も募集停止決定

2021年

長野北

長野

長野への「機能統合」

2022年

勝山

大阪わかば

桃谷と統合、多部制単位制へ

2024年

扇町総合、南、汎愛

桜和

市立3校を統合した新設校

2024年

平野、かわち野、美原

(順次閉校)

2026年3月に閉校

2025年

生野工業

(順次閉校)

2027年3月に閉校

2026年

大正白稜、福泉

(順次閉校)

2028年3月に閉校

2027年

懐風館

(順次閉校)

2029年3月に閉校

〜2030年

(今後数校の選定予定)

-

府方針で「5年で計9校」削減予定

母校が無くなるのはさみしいことです。

また、廃校予定の高校には新入生が入ってこないということなので、

長野北高校が無くなる年に高3で在籍している生徒から聞いたのですが、

部活で後輩が入ってこない。

文化祭や体育祭で縦のつながりが無くなる。

最後の年度の卒業生は送り出してくれる後輩がいない。など

高校生らしさが失われ、高校と共に自分たちが消えていく感覚になり、

可哀想なことになるということでした。


こういう点からも、将来無くなる可能性のある高校に

行かなくて良いように進路を見定めていただきたいです。


★KGCの塾長がより詳細な記事を↓こちらに書いています。

 
 
 

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